外壁塗装前!下地処理・補修における高圧洗浄~ケレン(主に錆取り)~コーキング(パテの場合もあり)

前回記事でも書いた通り、「下地処理」にはその内容や種類はいろいろあり、塗料がしっかり密着するよう下地を整えるという目的があります。この下地処理を怠ってしまうと、いくらグレードの高い塗料を塗っても美しさや耐久性が長続きしません。また、その下地処理の内容についてもう少し掘り下げます。
屋根・外壁塗装工事における 下地処理の重要性 - 埼玉県塗装職人協会ラボ
外壁塗装工事前に行う下地処理の内容と種類とは? - 埼玉県塗装職人協会ラボ

(1)高圧洗浄で外壁の汚れを除去
下地処理で最初に行うのは高圧洗浄です。まずは高圧洗浄機を使って、外壁に付着しているホコリやゴミ、古い塗膜などを掃除していきます。こうした汚れが残ったままだと新たな塗料が壁に密着しにくく、施工から早いうちに剥がれてしまうので洗浄は必須です。また水で濡れた外壁はしっかりと乾燥させてから次のステップに進むようにします。
(2)手作業でサビや汚れを落とすケレン
次に紙ヤスリやディスクサンダーなどの電気工具を使って、金属にできたサビを落としていきます。また、高圧洗浄では落としきれなかった汚れがあれば、丁寧に除去して下地が平らになるようにします。
<作業例➀>
こちらのはワイヤーブラシや皮スキ(スクレーパー)で削り落としている様子で、これは1種・2種ケレン(手工具)に該当します。旧塗装や錆をしっかり除去しています。
<作業例➁>
こちらはサイディング外壁をサンドペーパーや研磨パッドで軽く擦る3種・4種ケレン(素地調整・目荒らし)に該当し、細かな汚れや劣化膜を除去しています。
(3)ボードのつなぎ目のコーキング作業及びひび割れを埋めて補修するためのコーキング作業
サイディングボードのつなぎ目や開口部にはコーキング(シーリング)が充てんされていますが、塗装をする時期には劣化して割れたり、剥がれたりしていることが多いです。埋め直すだけでよければ新しいコーキングを上から足す「打ち増し」を、古いものは撤去して新たに充てんする場合は「打ち替え」をしておきます。尚、コーキング材は
サイディングやモルタルなどの外壁には、ヘアークラックと言われる細かなひび割れができ隙間にコーキング剤を注入して埋める必要が多いです。
<作業例➀➁➂>
左の画像は古くなったコーキング材をカッターなどで切取り除去しています。これはコーキング打ち替え作業の初期段階です。
中央の画像はチューブ式のコーキング材を使用して、ひび割れ隙間に充填しています。
右の画像はコーキングを打った後、表面をならして密着性と見た目を整えていまうs。
<作業例➃➄>
以下の画像はおわゆるボードや窓枠つなぎ目のコーキング充てんで、古いものは撤去して新たに充てんする「打ち替え」ではなく、新しいコーキングを上から足し埋め直すだけのコーキングの「打ち増し」です。
<作業例➅⑦⑧>
外壁以外のコーキングの「打ち増し」「打ち替え」は、窓枠の継ぎ目が多いです。
(4)下地の凸凹をなくすパテ埋め
外壁の一部が欠落していたり、小さな穴が開いたりしている場合、パテで埋めて平らな下地を作る作業もあります。パテ剤とはセメントや樹脂で作られており固くなる分、コーキング材のような柔軟性・伸縮性はありません。壁面がモルタルやALCで且つ継ぎ目以外の壁面のひび割れ・穴の補修する場合、モルタルやALCの様な硬い面では伸縮・動きが少なく、弾性より平滑性が求められる場合に使用されます。尚、同じ様な外壁ひび割れでも、外壁が窯業系サイディング(日本住宅の大半がこれ)では、動き(伸縮性)が必要になるため、コーキング材が使用されます。
<パテが使用されるケース。
<作業例>
【さいたま市 外壁塗装】外壁材の種類と特徴|塗装前に知っておくべき基礎知識 - 【公式】埼玉県塗装職人協会

外壁塗装時に上記の下地処理をすべてやらなればいけないいうわけではなく、外壁の劣化症状に合わせて塗装業者が適切な判断をします。ただし、塗装業者が勧めたとしても最終判断はお客様が行います。もし見積書などで不明瞭な項目があれば、作業の前に本当に必要な工事かどうか確認してださい。その判断に迷った場合やよく分からない場合、埼玉県塗装職人協会にご相談、お問合せください。
埼玉県塗装職人協会では、さいたま市を中心に経験豊富な塗装職人と有資格者による無料診断・ご相談を承っています。
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外壁塗装における下地処理をまとめると以下になります。
✅高圧洗浄
✅ケレン
✅外壁ひび割れコーキング補修
✅コーキング補修(外壁継ぎ目、その他継ぎ目)
✅外壁パテ埋め