オリジナル塗料なら安心？本当に大丈夫なのか？
外壁塗装を検討していると、「当社はオリジナル塗料を使用しているので安心です！」という宣伝を目にすることがあるかもしれません。
確かに、オリジナル塗料を作れるということは、塗料メーカーから一定の実績を認められている証拠とも言えます。しかし、「オリジナルだから高品質」というのは必ずしも正しいわけではありません。
今回は、オリジナル塗料の実態やメリット・デメリットについて解説し、本当に選ぶべき塗料とは何なのかを考えていきます。
オリジナル塗料とは、施工業者や販売会社が塗料メーカーと提携して、自社ブランドとして販売している塗料のことです。
一般的には、大手塗料メーカーが製造する既存の塗料をベースに、色や配合を少し調整して「オリジナル」として販売されることが多いです。
オリジナル塗料は、例えば、以下のように作られます。
- 既存の塗料に特定の機能（防汚性や防カビ性など）を追加する
- カスタムカラーを採用する
- 一定量をまとめて発注し、独自のブランド名で販売する
オリジナル塗料には、以下のようなメリットがあります。
➀メーカーと共同開発している場合、一定の品質が保証される
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- 塗料メーカーが関与しているため、最低限の品質は担保されることが多い。
➁特定の施工方法に最適化されている可能性がある
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- 自社の施工技術に合わせた調整がされている場合、塗装後の仕上がりが安定することも。
➂の色や仕様が選べる
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- 一般的な塗料にはないカラーや、特定の環境向けの塗料が使えるケースもある。
一方で、オリジナル塗料には以下のようなデメリットもあります。
➀「ブランド代」が上乗せされることが多い
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- 実際には市販の塗料とほぼ同じ成分でも、「オリジナル」のブランド代が加算され、価格が高くなりがち。
➁実際の成分が不透明な場合がある
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- 一般的な塗料と何が違うのか、明確なデータが開示されていないことも。
➂第三者評価が少ないため、長期的な実績が不明確
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- 大手メーカーの塗料であれば、全国で使用され、多くの実績データが蓄積されている。しかし、オリジナル塗料は使用実績が限られているため、耐久性やメンテナンス面での信頼性が低い場合がある。
オリジナル塗料を採用している業者がすべて悪いわけではありません。
✅ 本当に既存の塗料より優れているのか？
✅ 第三者機関の評価やデータがあるのか？
✅ 適正な価格設定になっているのか？
✅ 将来のメンテナンスまで考えられているのか？
といった点をしっかり確認した上で選ぶことが重要で、高品質な外壁塗装をするなら、まずは信頼できる職人に相談し、建物の状態に合った塗料を選ぶことが重要です。
埼玉県塗装職人協会 代表理事・中西祐介
慶応義塾大学大学院修了。宅建士。 金融機関勤務を経て、外資系通販会社の代表を10年以上務めた経験を持つ。 実家の屋根・外壁塗装を検討した際、業界のトラブルの多さに衝撃を受け、「お客様にとって間違いのない塗装」を提供するために、職人の友人とともに埼玉県塗装職人協会を設立。 適正価格・高品質な施工を徹底し、安心できる塗装をお届けします。
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